桜のお医者さん!NHKプロフェッショナルでも紹介された”桜守”小林勝さんに弘前公園をご案内いただきました(*゚∀゚)

みなさん、「桜守」という言葉をご存知でしょうか?その名の通り、「桜」を「守」ことを使命とした仕事をされる方のことをさす言葉で、聞き慣れた言葉でいうと「樹木医」という言葉が適切だそう。

2015年4月下旬、Facebookページで年間1位の人気となり訪れた弘前公園にも、桜守の方がいらっしゃいます。sukusyo

その方は小林勝さん。長年、弘前市の公園緑地課職員として弘前公園の自然を管理されてきた、桜のプロフェッショナルの方なんです!1

今回はこの小林さんに、特別に公園内をご案内していだけることに…!お忙しいところありがとうございます!!!実はこの制服、私が訪れた数日前に発表されたばかりの、超有名ブランドがデザインした制服なんです…どこだか分かりますか?

そのブランドとは、TAKEO KIKUCHI!しかも、俳優の伊勢谷友介さんが代表を努めるリバースプロジェクトと共同で制作されてたんです。その発表会の様子はこちら

う〜ん、スタイリッシュでかっこいいですね☆

園内をいろんなお話しを伺いながら散策。2気さくな方で、なんでも優しく教えて下さいます。

弘前公園の大きさは、東京ディズニーランドとほぼ同じ広さ!全部歩いて回ると、かな〜り疲れます…^^;

この公園内には、約50種類2,600本もの桜が。桜守さんはこれを毎日見るのだそう…!2

弘前のさくらが「日本一」と言われるのには、理由があります。ヒントは青森名物のあの果物3

桜は、剪定(樹の枝を刈ること)をしてはいけないと長らく言われ続けてきました。しかし、弘前では桜の剪定を、リンゴの剪定方法を参考にして、バッサバッサと切り落としているんです!

しかも、その剪定を続けても、桜は枯れることなく、むしろソメイヨシノの平均寿命(60年)をはるかに超える、100年以上生き続けているソメイヨシノがほとんどなのです。この剪定の技術、「弘前式」と呼ばれ、今ではいろいろな公園で参考にされているそうです。

日本の四季を鮮やかに彩る桜。弘前はもちろん、この技術でいろいろな場所の桜が長生きしたらいいですね。

さて、思い切った剪定をすると、桜の栄養が分散することなく数少ない枝に集中することから、ひとつの枝にたっくさんの桜が開花します。花びらがたくさん咲き、そして散ることで、あの一面がピンク色の花いかだもできるのかも…!?16

さらに!そのたくさん咲いた花や葉の重みで、枝が堀の方向に垂れ下がっていきます。そして冬の豪雪(2015年年始は私の身長以上も積もったとのこと…!)により、垂れ下がった位置で枝が固定され、まるでお堀に寄り添うように、桜の木の枝が垂れ下がるのです。11花いかだだけでももちろんキレイだけれど、枝が入ることでより構図が決まってきますよね。

見てください、こんなにたんまりと、所狭しと咲いた桜!「所狭し」という言葉が桜に使われるのは適切か分かりませんが…。。4

 

そして、もうひとつ面白いことが。

桜の花びらがお堀を敷き詰めてピンクの絨毯のようになる「花いかだ」ですが、これは公園側でお堀の水の流れを調整することで、出現しているんです。

止めすぎても、腐った花びら(オレンジ色で汚い)がたまってしまうし、早く流れすぎると花いかだが発生しない。その絶妙な経験値で、毎年花いかだを演出しているそうです。19

そして!ミステリー好きな私として思わず聞き返してしまったネタがこれ!!!

弘前城は内堀と外堀に囲まれているのですが、このお堀を流れる水、どこから入ってきてどこから流れ出ているのか、分かっていないそうなんです。

調べる理由もないから調べていない…のだそうですが、このな何でも調査する現代社会でも、分かっていないことがあるのだなぁ〜とびっくりしてしまいましたΣ(゚Д゚)

最後に、小林さんと「日本最古のソメイヨシノ」の前でパシャリ!このソメイヨシノさんは樹齢約130年だそう…寿命60年説はいずこに…(日本最古のソメイヨシノが満開だとこうなります5

 

☆青森県弘前公園の花いかだのポイント!

①桜守さんの努力と経験でたくましく・そして可憐に育った桜の木

②豪雪地帯だからこそ垂れ下がる枝

③お堀だからこそ花いかだの演出

ぜひ来年のゴールデンウィークは、ここでしか見られない「日本一」の桜を見にきてくださいね!

こちらも合わせてご覧ください(*゚∀゚)

まるでピンクの絨毯!桜の花びらがお堀を埋め尽くす花筏(いかだ)の絶景(青森県弘前市)

青森県弘前市長さんを訪問させていただきました(*゚∀゚)☆

 

Photo by 詩歩 and 弘前市, All rights reserver.

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