まるで絵画の世界!一面がモスグリーンに包まれる御射鹿池に行ってきた(長野県)
東京から高速で走ること3時間。
朝5時の静かな八ヶ岳の麓の山道を走ると、右側に見えてみました、御射鹿池(みしゃかいけ)!
茅野(ちの)市にあるこの池は、日本画の巨匠・東山魁夷の「緑響く」のモデルになったり、SHARPのテレビ「AQUOS」のCMで吉永小百合さんが出演していたことでも有名です。
書籍「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景 日本編」でもご紹介していて、人気の高い絶景のひとつのため、今回はこの絶景を制覇しにやってまいりました。
170度カーブがあるようなうねうねした山道を車で登ること15分ほど。大きな看板は出ていないので、カーナビを目印に向かいましょう。※帰るときに撮影したものです
山道がぱっと開けたところに、御射鹿池が急に現れました。
駐車場(というか空き地)に駐車できるのは5台ほど。平日の早朝にも関わらず駐車場は満員になっていました。ちなみに休日は常に満車状態のため、車は入れ替え制になっているそうです。(実際に休日に行った私のおばあちゃん談。笑)※帰るときに撮影したものです
ちょっと寝坊してしまい、到着したのは、5月下旬の朝5時過ぎ。新緑が美しいこの春の季節で、太陽が出る前の薄暗く、朝靄が出ている時間帯に行くのがオススメなのです!
車を半分飛び降りる勢いで湖畔に向かうと、目の前に現れたのは………この景色!!!
じゃ〜〜〜ん!!!
のはぁぁぁぁぁ〜〜〜!本とおーんなじ世界!!!
池の水面が見事に鏡張りになっていて、白樺や新緑の木々を水面に映し出しています。
太陽がまだ昇っていないので、薄暗い光も、より幻想的な雰囲気を醸し出しています。
まるで、絵画の中になってしまったかのよう。。
目で見えているものは何も動かず、ただ鳥のさえずりだけが耳から聞こえるような、不思議な空間。
時が止まったかと思い、静寂の中で思わず息を潜めてしまいました。
池の全体を見ると、こんな感じ。
写真を見てイメージしていたよりもかなり広く、看板によると、満水時の広さは1.3ha(=13000㎡)で、深さは8mもあるそう。
白樺の木をはじめ、いろいろな種類の木が朝もやに包まれて、一面のモスグリーンの世界を演出しています。
実際に持っていった「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編」と一緒に記念撮影(*゚∀゚)私じゃなくて池にピントがあってますがご容赦くださいw
この御射鹿池は、昭和8年に作られた農業用水のため池(平成13〜16年に改修)。貯水量は26,000㌧もあるとのこと…!危険なので、もちろん池の中への立ち入りは禁止されています。
池に向かって左側、奥のほうまで歩いて行くことができるので、ぐるっと回ってみます。
現地の人に聞くと、御射鹿池は酸性度が高く微生物が生息していないため、こんなに澄んだ水をしているとか、いないとか。確かに、プランクトンで濁っていたらあの鏡張りのような水鏡は出ないだろうなぁ〜。
この川が注ぐ先端まで行って来ます。(朝露のため、靴がぐちょぐちょになるのでご注意を…)※明るくなってから撮影
先端まで行った私を、先ほどの撮影ポイントから撮影したのが、この写真!
そう、新緑の木々と同じように、湖畔に立つ人々も鏡張りの世界に入り込めてしまうんです!!
岡山県から、この御射鹿池を見るために来ていたご夫婦も、仲良く鏡張り。
この付近は八ヶ岳中信高原国定公園内にある特別地域のため持ち出しはできませんが、様々な花も咲いていました。
平日早朝にも関わらず多くのカメラマンの方がいらしてました。
遠すぎて私のカメラでは収められなかったのですが、この御射鹿池にはつがいの鴨が住んでいます。
「このつがいがいい感じに池を横切ると、画になるんだよ〜〜」と興奮気味に話してくれる地元のおっちゃん。本当にこの池が好きなんだなぁ〜、とほっこり。
次はカモを押さえられるカメラ・レンズとタイミングに来たいなと思いました。
五感で御射鹿池の絶景を楽しみながら、ぼ〜っと過ごして、1時間半が経過。
太陽光の差し込んだ御射鹿池はこんな感じ。朝もやが蒸発してしまい、あのモスグリーンの色がなくなってしまいます。
太陽が出たら出たで、緑色が鮮やかに出るのでそれはそれで綺麗なんですけどね(*`ω´*)☆
ただ、昼間になると風が吹いて、水面が鏡張りにならないことが多いそう。なので、私が撮影したような鏡張りの光景を見たい人は、頑張ってでも早朝4時半〜5時半に来ることをオススメします!!!
夏直前といえど、ここは標高1,528m。早朝はすごく気温が下がるので、春服のジャケットを1枚持っていくことをオススメします。
*アクセス方法*
・車で行く場合 → 諏訪南ICから約1時間(都心から約3時間)
・電車でいく場合→新宿駅から松本行特急列車で茅野駅まで2時間半+JR中央本線茅野駅下車 タクシーで30分
いずれの方法でも都心から3時間程度!頑張れば日帰りでの観光も可能!!!
※土日のみ茅野駅から御射鹿池付近まで路線バスが運行しているそうです、要チェック!
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オススメの季節:初夏
オススメの時間帯:早朝5時〜6時
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御射鹿池周辺には同じ「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景 日本編」で併せて紹介している、360°の眺望が楽しめる展望台「高ボッチ高原」もありますし、周辺には奥蓼科温泉郷、八ヶ岳、美ヶ原、リゾナーレ八ヶ岳(星野リゾート)など、観光スポットがたくさんあります。
御射鹿池は早朝がオススメですが、ぜひ周辺の観光スポットと合わせておいでくださいね(*゚∀゚)
絶景を見て楽しみ、鳥のさえずりを聞いて楽しみ、マイナスイオンを感じて楽しむ…
ぜひこの夏 ”五感で感じる御射鹿池” を楽しんでください!
☆詳しいアクセス方法やおすすめの時期はこちらに掲載しています![amazonjs asin=”4861997054″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”死ぬまでに行きたい! 世界の絶景 日本編”][amazonjs asin=”B00TPY6BIC” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”東京ウォーカー 2015年 4/16 号 雑誌: Tokyo WALKER 増刊”]
All Photo by Shiho/詩歩
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※2015年訪問時の情報です。実際の交通規制や鑑賞ルールに従って鑑賞してください
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コメント3件
shih0107 | 2015.11.29 17:05
>ブンちゃんさま
長野県は絶景大国です!戸隠、まだ行ったことがないのですが、素敵だとよく聞きます!
ぜひいろいろ教えて下さい(*゚∀゚)*
kazu | 2017.08.27 18:12
初めまして、白駒の池を見ていたら、みしゃかいけが、出て来まして行って見たくなり、『死ぬまでにいきたい!世界の絶景 日本編』アマゾンで注文しました。新日本編も購入したいですね。9月にみしゃかいけに行って見ようと思います。白駒の池には、2年前に行ったので足を延ばして撮って来たいですね。
私、秩父なので、一般道で3時間半? 頑張って、5時着で行って見ようと思います。
長野県は自然が一杯ですね。戸隠の鏡池もとっても綺麗です。長野県の特集も希望します